興味深々!ヨーロッパ史「アテネ」その3
前5世紀の歴史家ヘロドトスがその著『歴史』のなかで、「アテネは強大になり、自由平等がいかに重要であるか実証した」と記しているように、民主政こそがアテネ発展の基礎であったことは間違いないでしょう。
アテネで民主政が確立したのは前6世紀末のこと。クレイステネスによる改革の賜物です。
それは長らくつづいた貴族と平民の対立に終止符をうち、平民の権利拡大闘争を勝利のうちに終わらせたものだったわけだが、最後の仕上げは派閥抗争のあげくなされたのでした。
潜主政が打倒された後、さまざまな派閥が指導権をめぐって抗争を繰り広げるなか、勝ち残るためには幅広い民衆の支持が不可欠と考えたクレイステネスが大胆な改革を掲げ勝利を収めたことによります。
だがクレイステネスにももともと民主政への志向があり試案を練っていたのだろうか、部族の改編、五百人議会の設置、陶片追放など、改革はきわめて緻密で徹底したものでした。
こうして確立された民主政のもとペリクレスの時代になってアテネは全盛期を迎えたのです。