むらさき その5
やはり多くの人が、この系統の色に、古式床しい日本の伝統を感じていることは確かなのです。
しかし、一方では、若い人たちの問で、次のような連想語もあげられています。
螢光、アイシャドー、派手、美人、情、痴情、密会、下品、病的、きちがいなどで、だんだんこの色の連想もひどいことになってくるものだ。
ヴァイオレットの色が、現代の日本では、宗教的、伝統的なイメージを失って、やや不健康でセクシーで、多少背徳的な連想につながってしまうのはどういうわけだろう。
この分ではヴァイオレットも、ピンクと同じ運命を辿ることになるのかもしれません。
そしで、生活様式の洋風化、簡略化が進むにつれて、過去のしきたりなども次第に忘れられてゆくので、この系統の色に、伝統的な品位や格式を感じる人も次第に少なくなってゆく傾向も見られます。